第一建設について
第一建設は、岡山県の産業廃棄物中間処理会社です。創業は1950年。当初は一般土木会社でしたが、2006年頃から、産業廃棄物中間処理業に業態転換しました。岡山市の山中に残土処分場、中間処理場を保有。そこで瓦礫(コンクリート)と木くずの中間処理(破砕)を行っています。従業員数は4人、年商5000万円。9台の重機を保有しています。
第一建設株式会社
岡山市北区御津下田2-3
重機の買い取りと修理を中京重機に依頼
Q第一建設と、中京重機の取引内容を教えてください。
中京重機には、これまで、「中古重機買い取り」と「重機の出張修理」を依頼しました。
まず「重機買い取り」について。第一建設は、1950年の創業以来ずっと一般土木工事を手がけていました。しかし土木の仕事は不況と共に減少してきたので、2005年頃に、産業廃棄物の中間処理へ業態転換することを決めました。これに伴い、従来の土木用の重機を大量に売却する必要が生じたのです。中京重機には、2005年から2007年にかけて約15台の中古重機の買い取りを依頼しました。
次に「重機の出張修理」についてですが、2008年に、「コベルコ製ショベルの油圧ポンプの交換」を、2010年に「移動式の破砕機の歯の交換」を依頼しました(※)。
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中京重機
コメント
- ※「第一建設様のケースでは2回とも重度の故障だったので、出張修理となりました。一方、軽度の故障なら、部品を送付していただき修理してからお返しする形で修理が可能です。この方式なら出張費はかかりません
「産業廃棄物の重機にくわしそうだ」という印象
Q中京重機と取引を開始した経緯を教えてください。
中京重機のことは、2005年に重機の買い取り会社をネットで検索していたときに知りました。
Q取引を開始した当初の中京重機の印象はいかがでしたか。
第一に「この会社は産廃処理の機械に詳しそうだな」という印象を受けました。いちど情報収集のために、名古屋の中京重機まで見学に出かけたのですが、産廃処理関連の重機が、多数、在庫されていて驚きました。当時、私の知る限りでは、地元岡山には、産廃関連の重機をそこまで豊富に揃えている会社はありませんでしたから。
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中京重機
加藤
コメント - 「当時は、弊社としても、産業廃棄物処理関連の重機の品揃えに力をいれていこうとしていた時期でした。その後、産廃業界の成長と共に、重機の販売台数も増えていき、それにつれて修理の案件も増加しました。こうして弊社の技術者に、産廃処理用重機を修理するための知識とノウハウが蓄積されていったのです」
そして第二の印象としては、重機の引き取りのときの仕事の進め方、段取りを見て、「確実、堅実に仕事をする会社だ」と感じました。
ショベルのアームの不調 ~ 中京重機に原因調査を依頼
「重機の引き取りの段取りを見て、確実に仕事をする会社だなという印象を持った」とは具体的には。
重機の引き取りの当日、中京重機は、遠く名古屋から、岡山の弊社産廃処理場まで、大きな重機搬送用車両を手配した上でいらっしゃるわけですが、弊社の処理場は、人里離れた山の中の、さらに奥まった場所にあり、そこに辿り着くには、途中、何度も分かれ道がある未舗装の道を長距離、運転しなければならないので、地元の業者でも道に迷うことがよくあるのです。
しかし中京重機のみなさんは、そんな複雑な場所に始めて来るにも関わらず、予定通りの時刻に到着し、段取り良く重機を運び上げて、予定通りの終了時刻に帰っていきました。この整然とした仕事の進行ぶりは、今までつきあってきた重機販売会社には見られないものでした。その後、中京重機が重機の買い取りだけでなく修理も手がけていることが分かったので、「今度、大きな故障が起きたときは中京重機にも問い合わせをしよう」と内心で決めていました。
そして1年後の2008年に、使っていたショベル(コベルコ)のアームの動きが悪くなるというトラブルが起きました。中京重機の加藤社長に連絡したところ、「ちょうど今、別の仕事で、岡山に来ている」とのことだったので、弊社の処分場に立ち寄って故障の原因を調査していただけることになりました。加藤社長の所見では、「故障の原因は油圧ポンプ。おそらくは交換が必要」とのことでした。
最初は地元の業者に修理を依頼しようとしたが、しかし…
その所見を聞いて、中京重機に修理を依頼したわけでしょうか。
いえ、最初は、メーカーのコベルコや、地元の修理会社に見積を依頼しました。やはりメーカーや地元の安心感は捨てがたい。また正直言いますと、中京重機さんを名古屋から呼べば出張費がかかります。地元の業者で安く対処できるのなら、それに越したことはないとも思ったのです。
しかし、メーカーの修理見積は高価格だったので見送りました。次に、中京重機の見積(修理費+出張費)と、地元、岡山の会社の見積を比べました。もちろん地元企業の見積の方が安かったのですが、しかし、その金額差は「許容範囲内」といった程度でした。
ここで立ち止まって、考え直しました。修理においては、値段も大事ですが、「確実に直してくれること」も同じぐらいに、いやそれ以上に重要です。安さにつられて、不確実な会社に修理を頼むと、後でまた壊れてしまい、また修理に出す…というように結局、高くついてしまいます。安物買いの銭失いだけはしたくない…。
いろいろ考えた末、修理は中京重機に依頼することにしました。中京重機に決めた理由は、「故障の『原因』を的確把握している」、「過去の仕事ぶりから考えても、確実に修理してくれそう」、「良質の中古部品を確保するための全国ネットワークがある」という3点です。
中京重機に、正式に修理を依頼する旨を連絡しました。その後、中京重機の技術者からは、現場到着時刻、修理の予定段取り、現場撤収時刻などを詳細に記した予定表が届きました。修理当日は、技術者が、予定通りに到着し、予定通りに油圧ポンプを脱着し、そして帰って行きました。以来、そのショベルは再び壊れることもなく、順調に動いています。
破砕機の歯の交換 ~ 将来の損傷を先取り予測し、対応策を提案
2010年に中京重機に依頼した「破砕機の歯の交換」について詳しく教えてください。
弊社では、移動式の破砕機で瓦礫を破砕しています。2009年に、その破砕機の歯の部分が自然摩耗し、交換が必要になったのです。まずはメーカーに見積を依頼しました。しかし純正部品しか使えないこともあり、非常に高価でした。
続いて中京重機にも、摩耗した歯のデジカメ画像を送付し、見積を求めました。すると「純正品とほぼ同等の機能を持つ中古部品を使うことで、なるべく安く修理できるよう努力します」と回答がありました。提示された見積金額は、メーカーのそれよりは大幅に安価でした。
また中京重機からは、「歯の周辺部分が摩耗しており、これを放置しておくと、重機内部に瓦礫が混入し、駆動部分の損傷など大きなトラブルを起こす可能性がある」という指摘もありました。その摩耗については、現場で溶接(肉盛り)し、補強を行えば対処できるとのことでした。
指摘された箇所を見ると、確かに減耗しており、危険な状況でした。提案通りに、「歯の交換と、周辺部分の補強」の両方を実施してもらいました。2010年5月に修理は無事完了。その破砕機も、現在、順調に稼働しています。
中京重機への評価
修理会社としての中京重機への評価をお聞かせ下さい。
修理会社としての中京重機は、次の3点が優れています。
良い点1. 「良質な中古部品を仕入れる力がある」
古い重機を、安価に修理、メンテナンスして、長期間使っていくには、中古部品を活用する必要があります。中京重機には、良質の中古部品を確保するための全国ネットワークがあり、その点が、地元業者に比べ優れています。
良い点2. 「技術力、提案力がある」
2010年の移動式破砕機保守の際には、中京重機は、こちらが送付したデジカメ画像を見ただけで、周辺部分に摩耗があることを指摘してきました。これを受けて、補強を行ったことにより、結果として破砕機が長く使えています。中京重機の技術力は評価に値します。
良い点3. 「産業廃棄物処理関連の重機に詳しい」
第一建設では、現在、瓦礫と木くずの中間処理を行っていますが、将来的には廃プラスチックの中間処理も行いたいと考えています。中京重機は、先ほども述べたとおり、産業廃棄物処理関連の重機を多く保有し、修理のノウハウも豊富です。廃プラスチックを処理するには、どんな機械を使うのが効果的なのか、現在、中京重機に積極的にヒアリングしています。
良い点4. 「予定表の提出がある」
中京重機は、仕事を始める際に、まず予定表を提出してきます。実際の仕事も、ほぼ予定通りに終わります。たいしたものだと感心しています。
良い点5. 「相談しやすい(押し売りしてこない)」
最近は、重機の調子が悪いときには、まず中京重機に相談することにしています。その結果、微細な故障と分かったときは、自分たちで修理するか、もしくは地元の修理会社に依頼するかして対処しています。これは中京重機から見ると、「結果としてビジネスに発展しなかった相談案件」となっているのですが、それでも中京重機の技術者は常に快く相談に応じてくださいます。弊社のような中小企業にとっては、このような相談相手が持てることは大変に心強いことです。
今後の期待
中京重機への今後の期待をお聞かせ下さい。
第一建設は、今後も、産業廃棄物の中間処理事業を押し進めることで、企業としての成長と社会貢献を同時に実現したいと考えています。中京重機には、今後とも、高い技術とサポートを通じて、弊社の企業価値向上を支援していただくことを希望します。今後ともよろしくお願いいたします。
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